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童話を書いたよ! 

「人の生きる道は、一つなのに二つある獣道」

通りを歩いている、男の子二人がいました。

一人は背が低くて、もう一人も背が低いです。

二人とも小さくて小柄でした。

一人は丸顔でおとなしそうでした。頭は良さそうです。

もう一人は、サルに似ていて、ずる賢そうでした。

二人は仲が良かったのですが、どちらとも抜けめのない

ところがありました。

つくづく、似たところのある二人は、子どものころは、

仲が良かったのですが、年を重ねるにつれ、ライバル心が

高まり過ぎて、互いに憎むようになりました。

特にサル顔の男の、丸顔の男への憎しみは、強いものがありました。

とかく、問題行動のない二人でしたが、サル顔の男は、丸顔の男から、

奪い取りののしることに、執着し、苛烈でもあったようでした。

それでいて、二人は、ひどく憎めば憎むほど、心は虚ろになるのに、

気づいていてもどうにもなりませんでした。

丸顔の男も、強い憎しみを、サル顔の男に抱いていたのです。

ケンカのようになっていても暴力によらないで、頭と頭を使った、

大人のゲームであり。大人のやる、子どもにない残酷な争いでもありま

した。

どちらが勝つか分からない、死ぬ時がゴールのデスゲーム。

その、争いは、際限なく文字通り続くのです、年を取って、

お年寄りになっても、さらに続くのです。

誰もが、バカなことをと思うのです。どちらにも、

正義もなければ、悪でもない。

人を呪わば穴二つではなく、一つである。9

幸福か不幸かは、どちらかの心が、どちらでもない。

そう思えたもののほうが、幸福かもしれない。

出口のない争いが続くのは、道なき道などないように、

誰もが通る、争いの道。獣道。

畜生道、修羅道、地獄道。

人を憎み陥れる、奪い取る。それが、正しいと誰が

正当化できようか?

だれか、ほんとうに・・

神さまがいたら、どれだけ人は救われるでしょうか?

けれど・・・

たぶん・・神さまはご不在かな? と・・。

               おしまい

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