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童話を書いたよ!!

「なんてたって悪」

                  どらぽん

とある所で集会が行われていました。

その集会は、1日に1回、悪いことを行う

という、ひとつの宗教めいた集会でした。

悪いこと、とはなんだろう?

良いこと、とはなんだろう?

から、始まり、良いことをする、そういった集団は、

いっぱいあるから、悪いことをやろうと、

そう決めた集団でした。

だから、その集団は、集会を開いて、悪いことを

したことを、発表しているのです。

けれども、悪いこととはいえ、警察に捕まるような

ことはNGです。いかに、悪いこととはいえ、

警察に捕まるようなことはダメなのです。

だから、ちらりとのぞくと、こんなような発表です。

「えー。わたくしは、悪いことをしています。

だいたい、毎日、1回はこんなことをしています」

「おー! 何だろう? 」

みんながわいわい、いいます。

「わたくしは、1日だいたいうんこをします。

そして、うんこをしたあと、手を洗いません」

おー! 悪いこと、悪いことwww

みんな、拍手します。

「あー。わたくしは、1日1回は、食事をしています。

3回はするかもしれません。そのうち1回は

手を洗いません」

おー! それは、自分の事だ、悪いかどうか、

びみょうーだ。善でも悪でもない。

ブーブーとか、評価は低いようです。

また、誰かいいます。

「あのー。ですね。わたくし1日1回はしています。

だいたい毎日ですね。タバコを買います」

「おー! それは悪いこと? 」

「そうです。自販機でタバコを買い。タバコを買って、

放置してそのままにします」

「うーん」

「なんなのだろう? 」

「そうか! タバコを買っても、吸わないで、

誰かにタバコをひろわせて、吸わせるんだ」

「いいことかもしれない。悪いことか? 」

みんな、顔を見合わせます。

「いあ、いあ、あなたはタバコを吸いますか? 」

「いいえ吸いません。嫌煙家です」

「すごい! これは!

 なんという、善意に秘めた、悪意!

最大の悪だ! 」

「すごい、美のある悪だな」

みんな、拍手してほめちぎりました。

最大の悪とは、偽善だからです。

          おしまい

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