「強いリーダー」
どらぽん
犬のむれがありました。
むれには、リーダーの犬がいました。
とても勇気と知恵のある犬でした。
そのむれも、より大きな強いむれとの、なわばり争いになりました。
大きなむれのリーダーは、小さなむれのリーダー
よりも、小物でしたが、それは大きくて、数が多いむれなので、
小さいむれは、いつも負けてばかりで、なわばりはどんどん減っていきました。
小さなむれの犬たちは、大きなむれに入っていき、元の小さいむれの、
なかまたちを、攻撃をしかけてきました。
元のなかまに、かみつかれて、泣いているなかまに対して、小さなむれの
リーダーは小さくほえて、悲しみ、怒りを見せて、ええいくそ!!
とばかりに、最後の決戦の時を知りました。
小さなむれのリーダーは、死ぬ覚悟を決めたのでした。
小さなむれのなかまたちは、リーダーの覚悟を知って、やっぱり小さくなきました。
それからです。必死の攻撃を小さなむれは、しかけていきました。
まさに、きりのひとつき、もみにもんで、急襲攻撃には、大きなむれも、
おどろきあわてて、よろめきたおれ、にげににげだすしまつ。
大きなむれのリーダーを小さなむれのリーダーが、追い詰めていきます。
それから、小さなむれのリーダー犬が、大きなむれのリーダー犬にかみつくと、
大きなむれのリーダーはキャインと吠えて、負けをみとめて、逃げていきました。
小さなむれのリーダーが勝ち、勇気を示すと、大きなむれのリーダー犬が小物で、
小心であることは明らかで、戦いのあと、大きなむれの犬たちは、小さなむれのリーダー
にゆるしを願い。ゆるされて、小さいむれにいれてもらいました。
いちやにして、小さいむれは大きなむれになり、大きなむれはなくなりました。
小さなむれのリーダーは大きなむれのリーダーになり、勇気と知恵のあるリーダー犬は、
むれの犬たちを支配し、むれの内の争いは少なく、平和であって、なわばりも守られて、
しあわせな時代が長くずっと続いたということです。
おしまい