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童話を書いたよ!!

「とある老人の日記帳」

           どらぽん

ある日、町の一軒家で、お年寄りの男の人が亡くなりました。

そして、日記が残されていましたが、誰も読みませんでした。

数年、さらに数十年の年月が過ぎて、孫の孫の代になって、

日記が読まれて、たくさんの遺産が残されていると分かりました。

なんらかの埋蔵金かもしれませんね。

老人というのは、金山の職人であり、なおかつ、金山も保有していた?

という、言い伝えもあるくらいです。日記しかもう残っていないので、

正確なのは分りません。

孫の孫の、まあ子孫は、日記を何回も読みふけて宝の地図を眺めるんだ。

ある、七つの海の一つの海の島に、巨額な金塊が眠っている。

金は、ひとがたの生き物に変えられ、魂を吹き込まれて、大勢の

金の塊物になっていて、その島に上陸を許されるのは、老人の子孫だけとある。

やったあ!、と、老人の子孫は思った。

「全部、オレのもんだ」

とね。

だから、一つの海へ、行くためには、船も手に入れ、たくさんの船乗りを雇ったりしました。

でもね、出航の当日になってね、気づいたんだ。日記ってダイアリーだよね?

日記だからダイアリーのはずって思うでしょ、ところが、ノベルズて書かれてたんだ!

ノベルズ? ってなに?

日記じゃない! 小説?

そうです。日記かと思ってたのは、小説だったんです。

老人は小説を書いていた?

たぶんそうでしょうね。たくさんの日記の書かれていたのは、小説だったんです。

ウソを書いていたわけでなく、空想小説を書いていたんですね。

だから、日記を遺産だの、子孫に残した埋蔵金だの。

やれ、宝の地図だ、金塊だ! と思っていた。

紛らわしいと言えば、紛らわしい。

老人は、ずっと、金持ちになりたくて、一攫千金を夢見て、

小説を書いていたんですね。

だからって、子孫は、船に乗って、海に出かけて金塊を求めたんだね。

人を子孫を夢見させた、罪な日記だなあ。

「老人と日記」へんなの、へんな小説?

〈もう小説は書かないでね〉

子孫一同!           完

                    おしまい

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